LOTO(ロックアウト/タグアウト)とは、機械へのエネルギ供給が適切に遮断され、保守や修理作業が完了する前に再起動できないようにするために行われる安全手順です。
米国では、OSHAの「危険なエネルギーの制御(29 CFR 1910.147)」で保守や修理の作業するときに、守らなければならない規則になっています。
機械の予期しない通電や起動、または機械の保守中に内部に蓄積されたエネルギーが放出により作業者を傷つけることを防ぐために実施されます。
作業者を、ロックを解除できる唯一の人とすることで、保守や修理の最中に機械がかってに起動したり、他の作業者が誤って電源を入れたりすることを防ぎます。
LOTOは、次の手順で実施されます。
1.機械停止の準備
- LOTOで実行により影響を受ける従業者に作業の予想される時間と、機械がいつ使用可能になるかの通知します。許可された作業者は、保守を行う機器の危険性とLOTOの手順を確認します。
2.機械の停止作業
- 許可された作業者は、事業者や製造者が指示した手順に従って機械の停止をします。
3.エネルギー源から機械を分離
- LOTO手順を使用して、エネルギー源(電気、油圧、空圧、化学薬品、熱、重力、スプリング)から機械を分離します。
4.ロック(南京錠)とタグ(作業者名等)を設置
- ロック(南京錠)とタグ(作業者名等)は、電源遮断器、ブレーカ、バルブ、機器固有のLOTO手順で指示されている部分に設置します。
5.蓄積されたエネルギーの放出/遮断
- ばね力の解放、落下する可能性のある上部にある部品、可動部品の停止、空圧・油圧の排出、有毒ガスの排出など、LOTO手順で特定された蓄積エネルギーを解放します。
6.機器の分離を確認
- 作業者がその危険区域から離れていること、ロック装置がしっかりと固定されていること、機器が完全にエネルギーから隔離されていることを確認します。これが完了したら、確実にLOTOが機能していることを通常の起動を試みて、機器が起動しないことを確認します。
ロックアウト・タグアウト教育用ビデオ
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MSDコンサルティング
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