MSD

機械安全

7. 製造物責任(PL)法(その7)|裁判で「開発危険の抗弁」が認められる可能性は無い

私は、労働災害を防ぐためには技術者は、 製造物責任を知らなければならないと考えています。法の解釈や法理論を説明するのではなく、PL訴訟のに係わるような製品の事故や労働災害を未然に防ぐためにはどうすれば良いのかを製造物責任法の規定をベースに説...
機械安全

6. 製造物責任(PL)法(その6)|PL予防とPL防御は一体で取り組みましょう

私は、労働災害を防ぐためには技術者は、 製造物責任を知らなければならないと考えています。法の解釈や法理論を説明するのではなく、PL訴訟のに係わるような製品の事故や労働災害を未然に防ぐためにはどうすれば良いのかを製造物責任法の規定をベースに説...
機械安全

製造物責任(PL)法(その5)|事故や労働災害は被害者のみならず、設計者・製造者・販売者の皆を不幸にします。

技術者が知っておかなければならないキーワードは「製造業者等」です。この製造物責任法では、「製造業者」が賠償の責任を負うことになります。さて、この責任を負う「製造業者」とは、誰のことなのでしょうか?
機械安全

製造物責任(PL)法(その4)|誤使用も考慮する製品の使用形態のひとつです。

技術者が知っておかなければならないキーワードは「通常予見される使用形態」と「引き渡した時期」です。製品の合理的に予見(予期)される使用とは、製品の「本来の使用形態」と「特性に応じて予見可能な誤使用」です。安全への取り組みを実施したことの証拠として記録を文書化する。この文書マネージメントを行うことで初めて製造業者は、当該製造物を引き渡した時期のおいて、製品に欠陥は無かったと主張が可能になるのです。
機械安全

製造物責任(PL)法(その3)|取扱説明書や警告ラベルの記載不備も「欠陥」です。

私は、労働災害を防ぐためには技術者が製造物責任(Product Liability: PL)を理解しておくことが不可欠だと考えています。ここで重要なのは、法律の条文を暗記することではなく、実際の製品事故や労働災害を未然に防ぐためにどう活かす...
CEマーキング

EN ISO 13854:2019|最小ギャップ |新EN ISO 13854と旧EN 349は同じ?

2019年に、EN ISO 13854が発行されています。旧EN規格のEN 349:2008に置き換わる規格です。国際規格(ISO)とEN規格の整合化のための番号変更であり、設計要求(人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま)...
機械安全

製造物責任(PL)法(その2)|ソフトウェア・プログラムを対象外と思ってはいけません

私は、労働災害を防ぐためには技術者が「製造物責任」を正しく理解しておく必要があると考えています。ここで大切なのは、法律用語の解釈を深掘りすることではなく、製品の事故や労働災害を未然に防ぐためにPL法をどう実務に活かすかという視点です。今回は...
機械安全

製造物責任(PL)法(その1)|PL法は被害者救済の法律であり、同時に製品安全管理の指針でもある

私は、労働災害を防ぐためには技術者が「製造業者の責任(製造物責任)」を正しく理解することが欠かせないと考えています。これから数回にわたり、製造物責任(PL)法の基本と、事故や労働災害を未然に防ぐための実務的な視点をお伝えします。ここでは、法...
安全設計

機械指令の必須安全要求事項(EHSRs)1.4.2.1 固定ガードへの要求

固定ガードとは?一度設置したら、通常の使用中は常に閉じられており、容易に開けられないよう設計される。機械指令の基本的な健康と安全の要件 Essential Health and Safety Requirements (EHSRs) の必須...
安全設計

フォールトツリー解析(FTA)|リスクアセスメント|望ましくない事象を頂上の事象にし、その頂上の事象が起こる全ての筋道を洗い出す分析技法です

フォールトツリー解析(FTA: Fault tree analysis)とは、望ましくない事象を頂上の事象にし、その頂上の事象が起こる全ての筋道を洗い出す分析技法です。その筋道は、論理的な樹形図で示すため「故障の木解析」とも呼ばれる、危害の...